「否定と肯定(原題:「Denial」)」が日本で上映される意味 (「全部禁止!」って言われないとわからない人向け)

 

 

eiga.com

www.cinemacafe.net

この映画を観ようとする人は、ここで扱われている問題に、ある程度ベースがある人が関心を持って観ると私は想定している。

そのため、私は「そもそも関連があって、国内で問題視されてる人達にこそ観てほしい件」は伝わらないか、三猿なんだよな、という負のループを知っている者として、そういう人達向けに、わざと、入口を下げて、かるーくしてあげて、おもしろいから観てね!なんていうオチにする気は、自分の時間を使って取り上げ説明しようとした現時点で、全くない。

 

誰だって「全部禁止!」って言われないと、言われても気付かないレベルの「無責任な利己他責」なんて、関わりたくないんだよ。

利己他責に「つぅまぁぁんなぁーいw」「あんたなんかキラーイw」(っつかこっちの台詞だ💢)と私が思われてようが、私は、利己他責達なんか、正直どうでもいい。

 かまってあげたら、もっと餓鬼のハラペコレベルが下がるんだろ?だからだよ。

あんたたちのレベルにつき合わされるのが迷惑だから、書いてる。

 

まだこのツイートログブログ、書き始めからほんの数か月しか経たないが、そんな短い期間だけですら、散々、利己他責側の何がどう悪いか、(どうせ見ないだろうけど)その日に見た話題に絞り、利己他責利己他責あんたも同じだ利己他責と書いてきた。こんだけ同じ事何回言ってもまだ気付いてないのがいるわ利己他責、ってのに相当うんざりしながら、それでも書いた。

 

ここで取り上げた、問題の当事者である利己他責は、導入部レベルをあえて下げて紹介してあげても、何かのきっかけで僅少がいくら自発的に観たとしても、問題の本質のベースがそもそもできてない自分はテンプレで棚上げするから、「紹介者がクソ面白くないもの紹介してやがったわ💢」的な愚痴を陰で言うオチが、わかっているからだ。

 

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書き始めたきっかけは、この2本の映画を観た後、「否定と肯定」の日本公開を知ったからだ。

www.cetera.co.jp簡単に説明すると、

「悪の凡庸さ」を唱え、同民族から大バッシングされた人のおはなし。

(調べポイント:「悪の凡庸さ」)

 

eiga.com簡単に説明すると、

色々世界各国諸問題があるのは知ってる人が、それでも、かつてアメリカが当初やろうとしてた事を、悪用せずに、素直に実践し続けてる国々の成功例を紹介。

アメリカが大好きなアメリカ人が、自分の生まれた国が大好きだからこそ、真面目に作った映画。

 

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日本でもご存知のとおり、1945年の件は、今でも複数科目で授業で長年やっている。

で、ふとこの問題に、シンクロする事があったのだ。

 

「戦争反対!」「読書感想文」「人権週間」等の校内諸イベントで、散々、文章の巧い子が、代表で「いじめはよくないです!」的な内容を、沢山書いてきて、日本で義務教育をまともに受けてきた人達は、それらに触れてきた筈だ。

なのに、また、1945年以前のような自己犠牲を強いてくる人達が、「愛国!」(どこが?)とか言って他人を排除しようとしているのは、何故そうなるんだ?と個人的にずっと疑問だった。

 

先に挙げたマイケル・ムーアの映画の中で、ニュルンベルクの授業のワンシーンがあった。

その授業内容は、強制収容されたユダヤ人の遺品(カバン)を生徒に見せ、強制収容された彼らの立場に立ち、実際に生徒が大事なものをカバンに詰める、という授業。

カバンに詰め終わった後、生徒たちはこう言う。

「そんなことが起きない未来を作るのが僕の使命です」

「『生まれる前の事』『自分には関係ない』『自分のせいじゃない』となかった事にしない」

 

映画を観てしばらく経った後、

この映画に出てくる生徒達以外、と考えたいが、

この言葉が日本の学校現場とシンクロした時、否定的なゾッとする考えが過った。

これら、保護者や先生の顔色見るのが巧い「忖度っ子」や「文章力長けてる子」達にいくら、こういう論調の戦争や虐め関係の作文書かせてても、実はなーんにも腑に落ちてなかったとしたら、確かに虐めはなくならないわ…と思ったのだ。

 

ドイツ等では既に、ホロコーストを否定することは、ヘイトスピーチの一環として、違法になっているそうだ。

(参考:ホロコースト否認 - Wikipedia

http://www.marino.ne.jp/~rendaico/judea/hanyudayasyugico/sekainokenkyushi/rekishisaikensyosyugico/syobatufo.html )

 

この法が存在するということは、要するに1945年以降、実は綺麗事じゃん?等となーんにも腑に落ちてない人達が、滅茶苦茶違法するから、全部禁止!って、法律で決めないといけない状況が、ドイツ他でも実際にあった、という事の証明になっている。

 

そして、法で禁止しなかったのは、あなたにも私にも等しく存在する人権モラルのレベルが認識できる人なら悪いのが何か当然自覚できる事なので、あえて法で禁止しなかった事に調子乗りまくった人達が、法律で禁止しないとわかれない程のレベルの事を沢山やったから、この法律で禁止せざるを得なかった、という事だ。

 

それが「悪の凡庸さ」なんだよ、って、そういう方面の知識を積んできた人にとっては、「何が悪か」自己判断できる事なのだ。実際に痛い目見た上「全部禁止!」って上意下達されなくても。

 

「わが闘争」が、ドイツでは未だにホロコースト否定支持者達が賛同者を募る目的で悪用していたため、二元論で取り締まる目的上、発禁になっていたが、反面教師という前提の元、2016年に再販された。とてもセンシティブな扱いをする事は変わりなく。

 

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これらのように、「全部禁止!」ってされる前に、利己他責は早く自分の利己他責に気付いた方がいいと思うよ。

 

あ、そうそう。

全く前知識ない人がいきなり観る「否定と肯定」の件に関しては、

「自分の為に、この作品の言わんとするポイントをわかろうと努力するのが大前提で」観たいなら観れば?と思う。

 

他参考サイト:

ホロコーストを否定する人々と誤った情報 https://www.ushmm.org/wlc/ja/article.php?ModuleId=10007272

d.hatena.ne.jp